ご挨拶

 今大会は、水戸市にて「場と精神病理」をテーマに開催させていただく予定です。精神科医の働く場は多種多様です。 会員の皆様のご所属も、精神科病院、総合病院、メンタルクリニック、大学病院や大学保健管理センター、 さらには保健所や精神保健福祉センター、刑務所など、様々ではないかと思います。 そこで今回は、“働く場によってかわる精神病理の多様性と発展可能性”を検討したいと思っております。

 特別講演では九州大学の蓮澤優先生にご登壇いただき、ミシェル・フーコーと精神医学の関係、 秋田県立大学の鈴木祐介先生にキルケゴールの実存哲学、 日本学術振興会RPD /青山学院大学の佐藤愛先生に精神科医に御馴染みのユージン・ミンコフスキーの思想についてお話いただく予定です。

 私は一人医長ですので手作り総会という名の「貧乏総会」になってしまうかと思います。スタッフも勤務先の病院関係者に協力してもらいます。 しかし、会場周辺は、偕楽園、弘道館、水戸芸術会館、水戸奏楽堂と歴史・学問・芸術に囲まれた素晴らしい環境です。

 皆様、お誘いあわせの上、ぜひお気軽にご参加ください。

 特に今回は臨床心理士ポイント申請を予定しています。申請が受理されるかは分からないのですが、心理の方々にもご参加いただきたいと考えております。

第48回日本精神病理学会大会長 佐藤 晋爾